
終章 キルジェイデンの指令
イリダンの大勝利の余韻もつかの間、猛り狂う炎が、暗黒の牙城を包み込み始めた。

ケイル・サス王子
ヴァシュ、これはなんでしょう?この嵐は一体どこから?

レディ・ヴァシュ
頭を下げぬか、愚か者!何やら恐ろしい者が近づいてきておるぞ!

キルジェイデン
愚かな野良犬め。フローズン・スローンを破壊する事はできなかったようだな。このような地の果てに隠れれば、私から逃れられると思ったのか?イリダン、もう少し知恵が回ると思っていたが。

イリダン・ストームレイジ
キルジェイデン!オレは軍勢を整えるため、一時引いただけだ。約束どおり、リッチキングは倒す!

キルジェイデン
なるほど。

キルジェイデン
まあ、お前の集めた手下どもには見所がありそうだな。最後のチャンスをやるぞ、イリダン。フローズン・スローンを破壊せよ、しくじれば、永遠に我が怒りを受けると思え!

イリダン・ストームレイジ
やはりキルジェイデンの眼から逃れる事は出来なかったか。だが、オレたちにはやらねばならぬ事がある。冷たい死の世界まで、オレについてくる気はあるか?

レディ・ヴァシュ
このナーガに何なりとお申しつけください、イリダン様。どこへなりともお供いたします。

ケイル・サス王子
ブラッドエルフもあなたに仕えます、マスター。ご命令どおり、スコージを追い払い、そしてフローズン・スローンを粉々に引き裂いてみせましょう。