
王子と預言者
その日の午後、ストラトホルムの路上にて…。

預言者
お待ちくだされ。殿下に申し上げることが。

アーサス
先を急いでいる!

預言者
お聞きなさい。この国は混迷の中にある。影が覆い、もはや為す術もない。もし殿下がこの国を本当に救いたいと願うなら、民を連れて海を越え、西へ向かいなさい。

アーサス
逃げろと?私の祖国はここだ。この国の人々を守るのが私の使命だ!

預言者
その道を選ばれるなら、仕方がない。だが覚えておかれるがよい。敵を倒そうともがくほど、あなたは自分の民を敵の手に渡しているということを。

ジャイナ・プラウドモア
お話を耳にしました、アーサス王子、私はただ…。

アーサス
黙っていてくれ!

ジャイナ・プラウドモア
あの人には、すごいパワーを感じるわ、アーサス。彼の言うことは正しいかもしれない。未来が見えるんだわ。

アーサス
何だろうと、国を捨てる気はない、ジャイナ。あのおかしな男が未来を見たかどうかなど関係ない。行こう。